センタリング50/50・60/40とは?比率とmmの読み方
50/50は対向する余白が等しい状態、60/40は余白合計の60%と40%です。左右・上下を別々に計算し、カード全幅は分母にしません。同じミリのずれでも枠幅で比率は変わります。表裏と測定誤差を残して基準と比較してください。
50/50や55/45の分母はどこ?
左の余白をL、右をRとすると、左の割合はL ÷ (L + R) × 100です。右の割合と合わせて100になります。ツールの比率は大きい方を先に表示するため、左が狭く右が広くても同じ55/45です。どちらにずれているかは、画像と各側の測定値で確認します。
上下も同じ式で、上と下の余白の合計を使います。水平方向の余白合計を垂直方向に流用しないでください。カードの印刷枠は横と縦で余白が異なる場合があります。左右3 mmずつ、上下4 mmずつでも、どちらの軸も50/50です。
3.3 mmと2.7 mmなら55/45
計算例では、向かい合う余白を3.3 mmと2.7 mmとします。合計は6.0 mmで、広い方は3.3 ÷ 6 × 100 = 55%。この比率を55/45と表します。左右の差0.6 mmと、中心からのずれ0.3 mmは同じものではありません。差の半分が中心からのずれです。
余白合計6 mmは計算例で、製造仕様ではありません。
PSA10は何mmまでずれてよい?
鑑定基準の比率を、一律のmm上限へ置き換えることはできません。余白の合計がS、広い方の割合がpなら、中心からのずれはS × (p ÷ 100 − 0.5)です。余白の合計が違えば、同じ55/45になるずれのmmも変わります。
| 比率 | 広い余白(mm) | 狭い余白(mm) | 中心からの印刷のずれ(mm) |
|---|---|---|---|
| 50/50 | 3.00 | 3.00 | 0.00 |
| 55/45 | 3.30 | 2.70 | 0.30 |
| 60/40 | 3.60 | 2.40 | 0.60 |
| 65/35 | 3.90 | 2.10 | 0.90 |
| 70/30 | 4.20 | 1.80 | 1.20 |
| 75/25 | 4.50 | 1.50 | 1.50 |
| 80/20 | 4.80 | 1.20 | 1.80 |
| 85/15 | 5.10 | 0.90 | 2.10 |
| 90/10 | 5.40 | 0.60 | 2.40 |
6 mmは計算例の余白の合計で、カードの規格ではありません。幅63 mmのカードに幅57 mmの印刷枠がある場合、左右の余白は計6 mmです。上下の余白は印刷枠の高さから別に求めます。
表は余白合計6.00 mmを固定した計算例です。余白の合計が3 mmなら、同じ比率の中心からのずれは半分になります。カードの実寸や印刷枠の幅を確認せず、SNSの「0.3 mmまで」という数字だけを他のカードに当てはめないでください。
ツールのmm表示は選択した公称サイズからの換算です。ピクセル比率そのものはサイズ設定で変わりませんが、mmは変わります。拡大画像の1ピクセルと元写真の1ピクセルも同じ実物の長さではありません。印刷枠を特定できるかが先です。
比率が悪くなると上限はどう変わる?
下の表は、表面の左右・上下を両方同じ比率にした例です。もう一方が良好なBGSの例とは条件が異なります。すべての会社で同じ評価になるとは限らず、数値がない中間段階を勝手に埋めません。
| 各方向 | PSA | BGS | CGC | SGC |
|---|---|---|---|---|
| 50/50 | 10 GEM MT | 10 Pristine | 10 Pristine | 10 Pristine |
| 55/45 | 10 GEM MT | 9 Mint | 10 Gem Mint | 10 Gem Mint |
| 60/40 | 9 MINT | 8 NM-Mint | 9 Mint | 9 Mint |
| 65/35 | 8 NM-MT | 7 Near Mint | 8 NM-Mint | 8.5 NM-Mint+ |
| 70/30 | 7 NM | 6 EX-Mint | 6 EX-NM | 7.5 Near Mint+ |
| 75/25 | 6 EX-MT | 5 Excellent | 6 EX-NM | 6 EX-NM |
| 80/20 | 6 EX-MT | 4 VG-EX | 4.5 VG-EX+ | 5 Excellent |
| 85/15 | 5 EX | 3 VG | 4.5 VG-EX+ | 4 VG-EX |
| 90/10 | 3 VG | 2 Good | 4 VG-EX | 3 VG |
表面の両方向を同じ比率にした例です。BGSは他方が良好なら上限が高くなる場合があり、下の2軸の表で確認できます。CGCの中間段階には欠落があります。SGCとBGSの下位段階は概算、その他の非公式な行は解釈です。数値を使う前に基準の全文を確認してください。
PSA10のモデルは表面55/45、裏面75/25という別の条件です。PSA Japanの公式基準は、それらをおよその許容幅として述べています。表面60/40でこのモデルのPSA上限は9 MINT。裏面60/40の上限は10 GEM MTです。同じ比率でも面が違えば条件が変わります。
BGSは悪い方の値だけでは決まらない
左右55/45、上下50/50と、両方55/45では、悪い方の値は同じ55です。しかしBGSの上位段階は厳しい方向と緩い方向を区別するため、もう一方の情報が必要です。アプリは両軸を保存して比較します。
| 左右 | 上下 | センタリングによる上限 | 根拠の区分 |
|---|---|---|---|
| 55/45 | 50/50 | 9.5 Gem Mint | モデル上の解釈 |
| 55/45 | 55/45 | 9 Mint | モデル上の解釈 |
| 60/40 | 55/45 | 8.5 NM-Mint+ | モデル上の解釈 |
| 60/40 | 60/40 | 8 NM-Mint | 概算 |
| 65/35 | 60/40 | 7.5 NM+ | 概算 |
| 65/35 | 65/35 | 7 Near Mint | 概算 |
Centering Labの解釈で、BGSのサブグレードや最終評価を保証しません。左右と上下を入れ替えても結果は変わりません。
丸めた表示と実際の境界
見やすい整数の55/45表示だけでは、未丸めの値が55.1なのか55.4なのか分かりません。モデルは比較前に四捨五入します。55.49と55.50で結果が変わるのはアプリの処理規則で、鑑定会社がそのピクセル精度で丸めると確認されたわけではありません。
±の表示は、元画像の解像度と裁断の鮮明さから計算した配置精度の目安です。誤った印刷枠を選んだこと、反射、レンズのゆがみ、鑑定判断の差をすべて覆う保証ではありません。境界付近で画像を拡大して細かい数字が見えても、元の情報が増えるわけではありません。
傾いた印刷は一か所だけで測らない
印刷が傾くと、左上では狭い余白が左下では広いということがあります。中央で50/50でも、他の位置で条件を外れる場合があります。ツールは直線部分の20%・50%・80%の3か所を測り、方向ごとにずれが最大の位置を採用します。
これはモデルの測定方法で、会社の内部画像処理が同じ3点を使うと主張するものではありません。水色の線で裁断のゆがみを補正し、黄緑は実際の印刷の傾きに合わせます。印刷線を勝手に水平にして、傾きやくさび形の余白を平均で消さないでください。
よくある質問
50/50はカードの半分ずつが余白という意味ですか?
違います。向かい合う余白の合計のうち、それぞれが半分という意味です。カード全体の50%を余白にすることではありません。
60/40ならどの鑑定会社でも同じ評価ですか?
会社、面、もう一方の軸で条件が変わります。数値の根拠にも公表・解釈・概算の違いがあり、総合評価や価格は比率だけでは決まりません。
余白の差と中心からのずれは同じですか?
左右の余白が3.3 mmと2.7 mmなら差は0.6 mm、中心からのずれはその半分の0.3 mmです。左右と上下で別に計算します。
±が小さければPSA10の判定は確実ですか?
配置精度がよいことと、選んだ枠が正しいことは別です。傷や真贋、鑑定会社の見栄えの判断も測らないため、確実なPSA10とはいえません。
このガイドの出典と限界は?
表は測定ツールと同じデータから生成しています。数値モデルの確認日: 2026-10-01. 鑑定の基準 · 測定の仕組み.
公表基準は公表された数値、モデル上の解釈は規則の数値化、概算は参考の推定です。出典確認済み・閲覧不可・提供された参照資料は閲覧状況を表します。会社全体の区分と各評価段階の根拠は異なります。詳しい表で各行を確認してください。